不動産の現金化は選ぶ売却方法によってかかる期間が異なる
公開:2024.05.28 更新:2024.05.28静岡で不動産売却を考えているなら、売却方法は慎重に検討する必要があります。早く現金化したいなどの要求がある場合は、それらに適した売却方法を選びましょう。
不動産の主な売却方法は、不動産会社による仲介と直接買い取りです。不動産を現金化する際、選ぶ売却方法によってかかる期間が異なります。仲介売却では購入希望者を探すために3~6カ月ほどかかることが一般的です。一方、直接買い取りは不動産会社が即座に購入するため、数日から1カ月程度で現金化できます。
それぞれの方法には良い点と注意点があるため、状況に応じた選択が重要です。
目次
不動産を売却したい!早く売った方が良い?
不動産を売却する理由はさまざまですが、場合によっては早く売却した方が良いかもしれません。こちらでは、不動産売却において多くみられる理由や、早く売却した方が良い場合を紹介します。
◇不動産を売りたい理由
家を売る理由として1番多いのは「相続した物件を売却すること」です。親や兄弟から相続した不動産は、すでに自分の住まいがある場合や、遠方にあって管理が難しい場合に売却されることが多いです。さらに、相続人が複数いる場合、遺産を平等に分割するために不動産を売却して現金化するケースも見られます。
次に家を売る理由として多いのは「より良い住まいに住み替えるため」です。住環境を改善したい、家族構成が変わった、あるいはライフスタイルの変化に応じて、現在の住まいから新しい住まいへ住み替えるために不動産を売却するケースが多くあります。さらに、ローンの返済が厳しくなった場合には「ローンの返済が困難なため」に家を売却することがあり、売却してローンを完済することで財政的な余裕を取り戻せるのです。
また、「資金が必要となったため」に家を売却することもあります。教育費や医療費、投資資金など、大きな支出が必要な場合に家を売却すれば、まとまった資金を得られるでしょう。不動産は大きな資産のため、迅速に現金化できれば、資金ニーズに応じた利用が可能です。
他にも、仕事や妊娠などの理由で不動産売却を検討する場合があります。それぞれの事情に応じた売却戦略が重要であり、適切な方法を選ぶことが成功への鍵です。
出典元:株式会社ホームセレクト
◇不動産は早く売るべき?
不動産は年々資産価値が減少する傾向があり、そのためできるだけ早く売却する方が有利です。需要と供給のバランスによって市場価格が変動するため、適切なタイミングで売却することが重要となります。
また、転勤などで空き家になっている場合にも、早い段階で売却すると良いでしょう。
空き家は管理が難しく、固定資産税や管理費の負担が続きます。また、建物が傷んでしまうリスクもあるため、空き家のまま放置するよりも早く売却して現金化する方が賢明です。
相続した不動産についても、早めに売却する方が有利です。
相続後3年以内に売却すれば、特別控除が受けられる場合があります。
この特例を利用することで、譲渡所得税を大幅に軽減できるため、経済的なメリットがあります。
他にも、離婚で共有財産を分割する場合や、住宅ローンの支払いが滞ってしまっている場合も、不動産の早期売却を検討すると良いでしょう
不動産売却の流れは?どれくらいの期間がかかる?
不動産売却の流れは、初めての方にとっては複雑に感じられるかもしれませんが、大まかな手順を把握することでスムーズに進めることができます。
◇不動産売却の流れ
不動産の売却を決意したら、不動産会社を選びます。この段階で、複数の不動産会社に査定を依頼し、自分の不動産の市場価値を把握することが大切です。
査定結果をもとに、不動産会社と販売価格を決定し、不動産会社が物件の販売活動を開始します。買主が見つかったら、売買契約の締結が必要です。売買契約書には、物件の引き渡し条件や支払いスケジュールなど、詳細な条件が記載されます。
契約締結後は、引き渡し準備です。この期間中に、必要な書類の準備や抵当権の抹消手続きなどを行います。特に抵当権の抹消は、ローンが残っている場合に必要な手続きです。
そして、最終的な物件の引き渡しと同時に、売却代金の残金を受け取ります。
このような流れが一般的ですが、地域によっては特有の手続きや市場の状況が異なるため、地元の不動産会社に相談することも大切です。
◇不動産売却にかかる期間
不動産売却には「仲介による売却」と「買い取りによる売却」の2つの方法があり、それぞれの方法によってかかる期間が異なります。
仲介による売却では、不動産会社が購入希望者を探し、契約を進めます。この方法では、不動産会社が広告を出したり内覧を行ったりして買主を見つけますが、買主が個人であることが多く、契約が成立するまでに3~6カ月かかるのが一般的です。仲介を利用する利点は、通常より高い価格で売却できる可能性がある点ですが、時間がかかるため、すぐに現金化したい場合には向いていません。
一方、買い取りによる売却は、不動産会社が直接購入するため、迅速に現金化できます。買い取りでは売却活動を行う必要がないため、数日から1カ月程度で現金化できる場合が多いです。ただし、売却価格が市場価格よりも低くなることも多くあります。
どちらの方法を選ぶかは、売却の目的や状況に応じて判断することが大切です。
早く現金化したいなら直接買い取りを選ぼう!
不動産の現金化はさまざまな理由によって検討されますが、なるべく早く売却したいと思うのが一般的です。少しでも早く不動産売却を完了させたいなら、直接買い取りを推奨します。
◇早く現金化するには
不動産を早く現金化したい場合、直接買い取りが有効な方法です。通常の仲介売却では、購入希望者を探す期間や内覧の調整、価格交渉などで時間がかかりますが、買い取りでは不動産会社が即座に買い取るため、これらのプロセスが不要です。
また、不動産会社が直接物件を買い取るため、売却活動を行う必要がありません。一般的に数日から1カ月程度で手続きが完了するため、急いで資金を手に入れたい方には最適です。
◇直接買い取りの利点
直接買い取りの大きな利点は、何と言ってもそのスピードです。不動産会社が直接購入するため、仲介を通した売却に比べて手続きが簡単で、数日から1カ月程度で現金化できます。
さらに、買い取りでは仲介手数料が不要です。仲介売却では、売却価格の数パーセントを仲介手数料として支払わなければなりませんが、買い取りではその必要がありません。これにより、手元に残るより金額が多くなります。
また、直接買い取りの場合、売れ残りのリスクがありません。仲介売却を選択した場合、購入希望者が見つかるまでに時間がかかることがあり、売れないリスクも伴います。しかし、買い取りなら不動産会社がすぐに購入するため、このリスクを避けることができるのです。
直接買い取りには注意点も存在する!
不動産の早期売却を求めている方にとって、直接買い取りは魅力的な方法です。しかし、直接買い取りにはいくつかの注意しておくべき点があります。
◇相場より安くなる可能性がある
不動産を早く現金化するために直接買い取りを選ぶ場合、相場よりも安くなる可能性があります。不動産の買い取り価格は市場価格の70%程度に設定される場合が一般的です。
また、買い取り業者が不動産を再販する際に必要なリフォームや改装費用を考慮するため、買い取り価格はさらに下がることがあります。特に築年数が古い物件やリフォームが必要な物件は、買い取り価格が大幅に低くなるケースも少なくありません。
◇買い取りができないケースも
不動産の売却方法として直接買い取りを選ぶ際には、買い取りができないケースもあることを理解しておくことも重要です。不動産会社は、購入後に再販して利益を得ることを目的としています。そのため、再販が難しい物件やリスクが高い物件については、買い取りを拒否される可能性があるのです。
買い取りを拒否されやすい例として、地盤が軟弱な土地や立地が悪い物件、築年数が古く大規模な修繕が必要な建物などが挙げられます。静岡県のように地震が多発する地域では、地盤の安定性が特に重要視されるため、軟弱な地盤の物件は特に買い取りが難しくなるかもしれません。
また、共有名義の物件や、借地権が付随する物件など、法的な問題を抱えた物件や権利関係が複雑な物件も敬遠されることがあります。その他にも、騒音問題がある地域や治安が悪い地域では、買い手を見つけるのが困難なため、不動産会社は買い取りを躊躇するでしょう。
このように、買い取りができないケースが存在することを理解し、自身の物件が該当するかどうかを事前に確認することが大切です。信頼できる不動産会社に相談し、現状を詳しく説明することで、買い取りの可否を見極めることができます。現金化を急ぐ場合は、買い取りに代わる他の方法も検討すると良いでしょう。
不動産を売却する理由には、相続や住み替え、ローンの返済が困難になったことなどがあります。不動産の早期売却は、資産価値の減少や固定資産税の負担を避けるために有効です。特に相続後3年以内に売却すれば特別控除が受けられます。
売却方法としては仲介と直接買い取りの2つがあり、仲介は高値で売れる可能性がある一方、時間がかかる場合が多いです。直接買い取りは迅速で手間がかからず、数日から1カ月で現金化できますが、相場より安くなる可能性があります。
また、再販が難しい物件は買い取りを拒否される場合がある点に注意が必要です。急いで現金化したい場合は、信頼できる不動産会社に相談するとよいでしょう。