静岡県で不動産売却をしよう!売却までの平均期間や短縮方法を紹介
公開:2024.08.27 更新:2024.08.27不動産売却には3〜9ヶ月程度かかりますが、物件の種類や地域、価格設定によってはさらに長期化することもあります。売却が長引くと、売主にとっての負担が増えるだけでなく、物件自体にもデメリットが生じる可能性があります。
こちらでは、不動産売却の平均期間とその短縮方法について詳しく解説し、効率的な売却を実現するためのポイントをご紹介します。
目次
不動産売却に要する平均期間はどのくらい?
不動産売却では、売却活動が長引いてしまうと売主の負担はもちろん、物件にとってもさまざまなデメリットが生じます。長引かせないためにも、売れるまでの平均期間を知り、余裕を持ったスケジュールの中で売却活動を進めることが重要です。
◇平均期間は3~9カ月が目安
不動産売却には、一般的に約3ヶ月〜9ヶ月ほどかかります。しかし、物件の種類や築年数、エリア、売り出し時期などさまざまな理由から1年以上かかるケースもあるため、注意が必要です。
また、土地の場合は埋設物が見つかるなど何らかのトラブルが発生する可能性もあるため、問題が見つかった場合は、売却までに時間がかかってしまうケースも少なくありません。
◇マンション・戸建ての差など売れやすさに影響する要素は多い
不動産売却にかかる期間は、物件の種類により変動します。戸建ては約11ヶ月、マンションは6ヶ月とマンションのほうが売れやすい傾向です。マンションのほうが売れやすい理由はさまざまありますが、特に耐用年数の長さが挙げられます。
木造戸建ての場合は22年、マンションは47年と資産価値が0になるまでの期間がマンションのほうが長いため、マンションのほうが売れやすく売却期間も短いです。
不動産売却の基本的な流れと段階ごとの期間
不動産売却では、大きく分けて3つの流れがあります。それぞれにかかる期間も知っておくと、余裕を持ったスケジューリングが可能です。
◇査定・比較を経て媒介契約の締結
不動産売却を行う際、不動産会社に仲介を依頼する場合、まずは売却予定の物件の査定を行います。査定方法は机上査定(簡易査定)と訪問査定があり、机上査定で複数社に査定を依頼し、気になる不動産会社を絞り訪問査定を依頼する流れです。
査定には1〜2週間ほどかかると想定しておくと余裕を持って売却に向けた準備ができます。査定から媒介契約締結までは約2週間〜1ヶ月が目安です。
◇内覧対応などの販売活動
売却活動では、広告作成や物件説明、内覧対応などを行います。期間は3ヶ月から売れるまでが一般的ですが、このときの注意点は、媒介契約の売却活動の契約期間です。一般媒介契約では期間が定まっていません。
しかし、専属専任媒介契約と専任媒介契約は3ヶ月間が基本です。この期間内に売却できなければ、契約更新するか契約解除して他の不動産会社に乗り換える必要があります。また、物件の価格や状態、売り出しのタイミングによっては、売却に1年以上かかることもありますので、慎重に進めることが大切です。
◇売買契約の締結から引き渡しまで
売買契約を締結する際には、売主と買主のスケジュール調整が必要で通常1〜2週間ほどです。また、契約する際は、契約不適合責任が免責されているかどうかを確認しましょう。免責されていない場合、買主から損害賠償を請求される可能性があるため注意が必要です。
契約を締結したら買主から手付金を現金で受け取り、残金は所有権移転登記の手続きが完了次第、振り込まれます。引渡し当日には、不動産会社の担当者と司法書士が同席して手続きを進めるため、初めての方も安心です。
不動産売却が長引いてしまうのはなぜ?
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「物件がなかなか買い手が見つからなかった」という経験がある方も多くいますが、原因の多くは不動産会社の体質や価格設定にあります。原因が何かを知っておくとスムーズに売却を進められるため、しっかり押さえておきましょう。
◇不動産会社が売却に対して受け身
不動産売却が長引いてしまう原因の一つに、不動産会社が売却活動に対して受け身な姿勢をとっている場合があります。多くの不動産会社は、駅前の店舗やインターネットを活用して積極的に顧客を集め、売却活動を進めています。
しかし、中にはネット上での問い合わせのみを受け付け、実店舗を持たない、または少ない人員で運営している不動産会社も存在します。このような会社は、売却活動が消極的であることが多く、結果として売却期間が長引いてしまう可能性があります。
◇売り出し価格が相場よりも高い
不動産売却が長引いてしまう原因の一つに、売り出し価格が相場よりも高く設定されていることがあります。近年では、インターネットで簡単に物件情報を調べることができるため、買い手は事前に相場を把握してから物件を探すことが一般的です。もし売り出し価格が似た物件の相場よりも高い場合、買い手はその物件に対して不信感を抱き、「何か問題があるのでは?」と警戒することがあります。
さらに、価格が高いために興味を持って内覧に来たとしても、価格が不合理だと感じた買い手は購入を断念するケースが多くなります。このような状況が続くと、売却期間が長引いてしまい、結果的に価格を下げざるを得なくなることもあります。適正な価格設定を行うことは、スムーズな売却を実現するために非常に重要です。
◇売主の印象も売却しやすさに影響する
売主の印象も不動産売却において重要です。悪い印象を与える原因として、挨拶しない、仏頂面で不機嫌そう、返答がぶっきらぼう、質問の返答が要領を得ないなどが挙げられます。一見不動産売却に関係ないように感じられる場合もありますが、こうした売主の対応も買い手側は物件を選ぶひとつの判断材料にしているため、注意が必要です。
不動産売却期間を短縮するための方法とは
不動産売却の期間を短縮する方法は、3つのポイントがあります。これから静岡県で不動産売却を予定している方は、ぜひ参考にしてスムーズに売却しましょう。
◇相場をつかみ適正価格で売り出す
売り出し価格が相場よりも高過ぎると買い手がなかなか見つかりません。そのため、適正価格で売り出すのが早く売却するポイントです。適正価格は、複数社に査定依頼を出し比較すると、相場よりも高く算出されている価格が分かります。
例えばA・B・C社の3社に依頼し、A社が4700万円、B社が4900万円、C社が5500万円の場合、少しでも高く売りたいため、高い価格を算出している会社を選びたくなる方が多いです。しかし、不動産売却では極端に高い価格を提示している会社は排除するのが一般的です。査定依頼する際は、必ず複数社に依頼して相場を算出した上で価格設定しましょう。
◇引っ越しシーズンなど売り出すタイミングを検討する
不動産には売れやすいシーズンがあります。不動産取引が活発になるのは、毎年2〜3月と9〜10月です。春や秋は、異動や進学など引っ越す方が多くなる季節のため不動産取引が活発になる傾向にあります。
そのため、売れやすいシーズンの1〜2ヶ月前から準備して売り出すのがおすすめです。それ以外の時期に売り出してしまうと買い手がなかなか見つからず、長引く原因になります。売却する際は、余裕を持ったスケジュールで売却するのが重要です。
◇不動産会社の買取を選択する
どんな工夫をしてもなかなか売れない場合は、不動産会社に買取ってもらうという手段もあります。買取りとは、転売を目的として不動産会社が物件を買い取る方法です。売却価格は下取り価格になり、仲介の価格の80%程度になり、普通に売り出すよりも売却価格が安くなるため注意が必要です。
しかし、売り出すよりも売却に時間がかからず、大体3日〜2週間ほどで売却できます。住み替えなどでお金がすぐに必要だという方は、買取りも視野に入れるのもおすすめです。
不動産売却に要する平均期間は、一般的に3〜9ヶ月程度とされていますが、物件の種類やエリア、売り出し時期によっては1年以上かかることもあります。
売却が長引く主な原因には、不動産会社が売却活動に対して受け身な姿勢をとっている場合や、売り出し価格が相場よりも高く設定されていることが挙げられます。これらの問題を避け、売却期間を短縮するためには、相場を理解した上で適正価格での売り出しや、売れやすいシーズンを見極めて売却を進めることが重要です。
どうしても売却が難しい場合は、不動産会社に買取を依頼する方法もあります。適切な対策を講じることで、スムーズな不動産売却を実現しましょう。